従業員がいなくても、自分の役員報酬を払う以上、給与計算は毎月発生します。とはいえ一人社長の給与計算は、一度仕組みを作れば毎月ほぼ同じ作業の繰り返しです。何を天引きし、いつ納め、年に1回何をするのかを整理しました。
従業員がいなくても、自分の役員報酬を払う以上、給与計算は毎月発生します。とはいえ一人社長の給与計算は、一度仕組みを作れば毎月ほぼ同じ作業の繰り返しです。何を天引きし、いつ納め、年に1回何をするのかを整理しました。
この記事の要点
役員報酬は原則、事業年度を通じて毎月同額(定期同額給与)です。金額が変わらないので、天引きする各項目も毎月ほぼ同じ額になります。最初に一度だけ正しく組めば、あとは同じ明細の繰り返しです。
天引きするのは次の3つです。
天引きした源泉所得税は、原則として翌月10日までに納めます。ただし給与の支給人員が常時10人未満なら、届出により1〜6月分を7月10日、7〜12月分を翌年1月20日にまとめて納められます(納期の特例)。一人社長ならまず対象になるので、毎月納付の手間を年2回にできます。
その半年に納める税額がないときも、税額を0円と書いた納付書(所得税徴収高計算書)を税務署へ出す必要があります。e-Taxで送ることもできます。
住民税の特別徴収にも、市区町村への申請で年2回にまとめられる同様の仕組みがあります。
毎月のルーティンとは別に、年3つの節目があります。
| 時期 | やること |
|---|---|
| 7月 | 算定基礎届の提出(4〜6月の報酬平均をもとに標準報酬月額を見直す)。納期の特例なら上半期分の納付も |
| 12月 | 年末調整(自分ひとり分の精算) |
| 1月 | 納期の特例の下半期分の納付、源泉徴収票・給与支払報告書・法定調書の提出 |
年末調整は、毎月の源泉徴収税額と年間の正しい税額との差を精算する手続きです。一人社長でも原則必要で、生命保険料控除などはここで反映します。個人事業も並行している方は、年末調整をしても確定申告で最終的に精算されます。
ただし、その年の給与が2,000万円を超える人は年末調整の対象になりません。役員報酬が年2,000万円を超える社長は、年末調整をせずに自分で確定申告をします。
一人社長の給与計算は、種類こそ多いものの、毎月の金額は固定で、納付も年2回にまとめられます。大変なのは最初の設計だけです。役員報酬の金額をこれから決める方は、手取りと保険料の関係もあわせて下の記事で確かめてみてください。設立直後で仕組みづくりからという方は、初月の明細づくりからお手伝いしますので、お気軽にご相談ください。
※納付期限が土日祝日に当たる場合は翌開庁日にずれます。住民税の手続きの細部は市区町村によって異なります。
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