税理士に不満があるとき、変える前に確認したい3つのこと
いまの税理士への不満はあるものの、変えるほどかどうか判断がつかない — そんな状態の経営者の方に向けて、切り替えを決める前に確認しておきたい3つのことを整理します。感情で動く前に、不満の中身を言葉にするのが出発点です。
この記事の要点
- よくある不満は「返事が遅い」「提案がない」「約束と実態が違う」の3系統に整理できる
- 変える前に、期待を伝えたことがあるか・契約の範囲か・不満の原因はどちらにあるかを確認する
- 確認しても解消しないなら、切り替えは前向きな選択。時期の選び方が大切になる
不満の正体を言葉にする — よくある3つの系統
「なんとなく合わない」のままでは、次の税理士選びでも同じことを繰り返しかねません。よくある不満は、おおむね次の3系統に整理できます。
- 返事が遅い・連絡がつきにくい — 質問への返答に時間がかかる、繁忙期は音信が途絶えがち
- 聞かないと何も提案がない — 記帳と申告はしてくれるが、節税や資金繰りの話が出てこない
- 契約時の説明と実態が違う — 面談してもらえる約束だったのに、実際は担当者任せ・メールだけ
ご自身の不満はどれに近いでしょうか。系統がわかると、次の確認がしやすくなります。
確認1 — まず、その期待を相手に伝えてみる
意外に多いのが、期待を一度も言葉にしないまま不満だけが積もっているケースです。
こうした希望を具体的に伝えると、あっさり改善されることがあります。伝えても変わらないなら、そのときが判断のタイミングです。
確認2 — 契約の範囲を読み直す
顧問契約の中身は事務所によって大きく違います。記帳代行・月次報告・節税提案・融資支援のどこまでが料金に含まれるのかを、契約書や当初の案内で確認してみてください。
提案がないという不満が、実は「提案業務を含まない契約だった」という行き違いであることは珍しくありません。この場合、選択肢は切り替えだけでなく、いまの事務所との契約の見直しもあります。
あわせて、同じ契約書で解約の条件も見ておきます。解約の申し出は何か月前までか、期の途中でやめると違約金や残りの期間の顧問料がかかるか、決算や申告の直前は切り替えを避ける定めがあるか、の3点です。ここを確かめずに解約を申し入れると、違約金や決算対応の空白につながります。
確認3 — 不満の原因の所在を切り分ける
切り替えても資料の流れが変わらなければ、同じ不満が再現しがちです。逆に、クラウド会計の導入などで資料の流れごと変える提案をしてくれる事務所なら、切り替えの効果は大きくなります。
確認しても解消しないなら — 切り替えは前向きな選択
変える前の3つの確認
期待を相手に伝える
「月に一度は数字の報告がほしい」のように具体的に。伝えても変わらないなら、そのときが判断のタイミング
契約の範囲を読み直す
記帳代行・月次報告・節税提案・融資支援のどこまでが料金に含まれるか。解約の申し出期限と違約金の定めも同じ契約書で確認する
不満の原因の所在を切り分ける
資料が毎月届いていないと、月次の報告や早めの提案は構造的に難しい
3つの確認を経ても不満が残るなら、切り替えを具体的に考えてよい段階です。税理士の変更は珍しいことではなく、事業の成長段階に合わせて付き合う専門家が変わるのは自然なことです。
最初に整理すべきことと進め方は、次の記事にまとめています。切り替え先の候補として弊所にご興味があれば、いまの契約内容とご不満の中身を伺ったうえで、何ができるかを率直にお答えします。
※本記事は一般的な整理であり、特定の事務所・税理士についての評価ではありません。
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