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税理士の切り替え時期はいつがいい — 決算・申告をまたがない移り方

コラム

「変えるとは決めたものの、いつ動けばいいのだろう」— そんな段階の方に向けて、税理士の切り替えに向くタイミングと避けたい時期、期の途中で替わる場合の段取りを整理しました。結論はシンプルで、慌てて動く必要はありません。

この記事の要点

  • 一番の原則は、決算・申告の作業中をまたがないこと。区切りは申告が終わった直後
  • 年末調整から1月にかけての給与関係の事務が続く時期も、避けると引き継ぎが軽くなる
  • 先に次の事務所を決めてから、いまの契約の解約を申し出る。空白期間を作らない

原則 — 決算・申告の作業中をまたがない

切り替えの時期で一番大切なのは、決算・申告の作業中に担当が替わる形を避けることです。

作業の途中で替わると、同じ期の会計データや資料が前後の事務所に分かれ、どこまでを誰が仕上げたのかも曖昧になります。資料のやり取りが増えるだけでなく、その期の申告に対する責任の所在もはっきりしなくなり、双方の負担が大きくなります。

1つの期の記帳から申告までを、同じ事務所で完結させる。これを守るだけで、引き継ぎの大半のトラブルは避けられます。

動きやすいのは「申告が終わった直後」

上の原則から、一番動きやすいのは申告が終わった直後です。前の期までが前任の事務所できれいに完結し、新しい期を新しい事務所と始められます。

新しい事務所を探し始めること自体は、決算の少し前からでも問題ありません。面談や見積もりに時間をかけ、実際の切り替えは申告後、という段取りにすれば、探す時間と引き継ぎの単純さを両立できます。

「申告までまだ半年ある」という場合も、焦らなくて大丈夫です。その間に候補を絞り、契約の中身を確かめておく — 待ち時間は、そのまま準備の時間になります。

避けたい時期

次の時期は、できれば避けるのが無難です。

どの事務所も繁忙期は対応の余力が小さくなります。引き継ぎの面談や資料の整理に時間を取りにくく、せっかくの切り替えが慌ただしいスタートになりがちです。

期の途中で替わる場合の段取り

とはいえ、対応への不安が大きいなど、申告までは待てない事情もあるものです。期の途中で替わる場合は、次の3つを先に確認しておくと混乱を防げます。

  1. 前任の作業がどこまで済んでいるか — 記帳が何月分まで入っているか、届出関係で進行中のものがないか
  2. 預けている資料の返却 — 通帳のコピー・領収書・過去の申告書の控え・会計データ
  3. 会計データの形式 — 使っている会計ソフトと、新しい事務所がそのデータを引き継げるか

とくに会計データは、ソフトが替わると期の途中からの引き継ぎに手間がかかることがあります。新しい事務所との面談で、いま使っているソフト名を伝えておくとスムーズです。

白期間を作らない

順序としては、先に次の事務所を決めてから、いまの契約の解約を申し出る形が安全です。先に解約してしまうと、次が決まるまでの間に質問できる相手がいなくなり、届出や納付の期限だけが進んでいきます。

あわせて、いまの契約書に解約の申し出時期についての取り決めがあるかも確認しておきます。この点は、変えるかどうかを迷っている段階の整理も含めて、別の記事にまとめています。

まとめ — 時期の整理

切り替え時期の考え方
状況動き方
申告が終わった直後一番動きやすい。前の期までが前任で完結する
決算の直前〜申告の作業中避ける。データと責任が2つの事務所に分かれる
年末調整〜1月給与関係の事務が続く時期。急ぎでなければ外す
期の途中でやむを得ず作業の進み具合・資料の返却・データの形式を先に確認する

ご自身の場合は、いまが動きどきでしょうか。それとも申告まで待つのがよさそうでしょうか。迷ったら、上の表に当てはめてみてください。

弊所では、切り替えをご検討中の方の「いま何がどこまで進んでいるか」の整理からお手伝いしています。時期を決めかねている段階のご相談でもかまいません。

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※免責事項: 本コラムは一般的な情報のご提供を目的とするもので、個別の事案に対する税務上の助言ではありません。内容は執筆時点の法令等にもとづいており、その後の改正などにより現在の取り扱いと異なることがあります。正確な記載に努めていますが内容を保証するものではなく、本コラムの情報にもとづいて行われたご判断について、当事務所は責任を負いかねます。実際の手続きやご判断にあたっては、税理士等の専門家にご相談ください。

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