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社会保険料の会社負担はいくら — 役員報酬別の実額早見表

社会保険料は本人の給与から引かれる分だけでなく、ほぼ同額を会社も負担しています。この記事では、役員報酬の月額別に会社負担の実額を早見表で示し、ひとり社長がどう見るべきかを整理します。

この記事の要点

  • 会社負担は本人負担とほぼ同額。報酬月30万円なら会社負担だけで年約52.4万円
  • 会社+本人の合計では、報酬月30万円で年約103.5万円
  • ひとり社長にとっては会社負担も自分のお金。報酬は合計で見て設計する

会社負担の早見表 — 報酬月10万〜70万円

※この表の試算年度: 所得税は令和8年分、保険料は令和8年度の計算前提(個人の住民税のうち給与・事業所得分は翌年度の見込み額)。

役員報酬別の社会保険料の会社負担と合計(弊所試算・金額はすべて1年あたり)
報酬の月額本人負担(年額)会社負担(年額)会社+本人の合計(年額)
10万円16.7万円17.1万円33.8万円
20万円34.1万円34.9万円69.0万円
30万円51.1万円52.4万円103.5万円
40万円69.8万円71.6万円141.4万円
50万円85.1万円87.3万円172.4万円
60万円100.5万円103.0万円203.5万円
70万円114.3万円117.1万円231.4万円

なぜ会社負担のほうが少し多いのか

健康保険・厚生年金の保険料は労使折半ですが、子ども・子育て拠出金(0.36%)だけは会社のみが負担します。

このため、どの報酬水準でも会社負担が本人負担をわずかに上回ります。

料率と負担のしかたの内訳は、次の表のとおりです。

※計算図の税・保険料の基準(該当する項目): 所得税は令和8年分、保険料は令和8年度。

社会保険料の内訳 — 料率と標準報酬月額の範囲 (令和8年度)
制度料率負担のしかた標準報酬月額の下限〜上限
健康保険9.85%会社と本人で半分ずつ58,000円〜1,390,000円
子ども・子育て支援金0.23%会社と本人で半分ずつ健康保険と同じ基準
介護保険 (40〜64歳のみ)1.62%会社と本人で半分ずつ健康保険と同じ基準
厚生年金18.30%会社と本人で半分ずつ88,000円〜650,000円
子ども・子育て拠出金0.36%会社のみ厚生年金と同じ基準
合計 (40〜64歳の場合)30.36%--

→ 表は横にスクロールできます

合計はおよそ3割。原則として会社と本人が半分ずつ負担します (子ども・子育て拠出金だけは会社のみ)。

協会けんぽ東京支部の料率です。健康保険の料率は都道府県で異なります。賞与にも同じ料率がかかりますが、上限は別で、健康保険は年度累計5,730,000円・厚生年金は1か月あたり1,500,000円です。

ひとり社長は「合計」で見る

役員報酬を決めるときは、手取りと並べて会社+本人の合計負担を必ず確かめてみてください。

※計算図の税・保険料の基準(該当する項目): 所得税は令和8年分、保険料は令和8年度。

役員報酬を月70万円から月50万円に変えた場合の、会社 + 社長の年間負担

変更前 (月70万円)3,469,900円社会保険料 230.2万51.3万49.2万
社会保険料 (会社 + 社長) 2,302,200円法人税等 (法人税・地方法人税・法人事業税・法人住民税の合計) 162,700円社長の所得税 513,400円社長の住民税 491,600円
変更後 (月50万円)2,925,000円社会保険料 172.4万73.8万31万
社会保険料 (会社 + 社長) 1,724,400円法人税等 (法人税・地方法人税・法人事業税・法人住民税の合計) 738,000円社長の所得税 152,400円社長の住民税 310,200円
0100万200万300万400万500万円
差544,900円変更後のほうが1年でこれだけ軽い
数字で見る — 何にいくらかかるか (検算用)
役員報酬の変更前と変更後の、会社 + 社長の年間負担
項目変更前月70万円変更後月50万円
役員報酬 (年額)8,400,000円6,000,000円
社会保険料 (会社負担)1,165,140円873,000円
社会保険料 (本人負担)1,137,060円851,400円
法人税等 (赤字でもかかる均等割を含む)162,700円738,000円
社長の所得税513,400円152,400円
社長の住民税491,600円310,200円
年間の負担 合計3,469,900円2,925,000円

→ 表は横にスクロールできます

この前提では、月70万円 → 50万円に下げると、税・保険料の負担が年間544,900円軽くなります。合計がいちばん小さくなる月額は利益の水準で変わるため、一律の正解額はありません。あなたの数字での答えは役員報酬シミュレーションでその場で出せます。

前提: 会社の年間売上22,000,000円・経費 (役員報酬を除く)12,000,000円・社長おひとり・40歳未満 (介護保険料なし)・東京都の料率。社長の税は給与所得控除・社会保険料控除・基礎控除だけを入れた概算で、扶養控除・生命保険料控除などは入れていません。標準報酬月額は等級表を使わず報酬額そのままで計算しています。モデルケースの計算値ですので、売上・経費・ご家族の人数・お住まいの自治体が変われば結果も変わります。

まとめ — 会社負担まで見て報酬を設計する

会社側の社会保険料を、月いくらと即答できるでしょうか。社会保険料の実際の重さは、本人負担の2倍強です。この構造を知っているかどうかで、役員報酬の適正水準の見え方が変わります。

弊所では、報酬月額ごとの会社+本人の合計負担と手取りを並べた試算をお出しし、あなたの会社に合う水準を一緒に検討します。

※本記事の金額は、社長おひとり・40歳未満(介護保険なし)・東京都の令和8年度料率での概算です。40〜64歳は介護保険1.62%が加わります。

この記事の内容は、あなたの数字でその場で試算できます。

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