社会保険料は本人の給与から引かれる分だけでなく、ほぼ同額を会社も負担しています。この記事では、役員報酬の月額別に会社負担の実額を早見表で示し、ひとり社長がどう見るべきかを整理します。

この記事の要点

  • 会社負担は本人負担とほぼ同額。報酬月30万円なら会社負担だけで年約52.4万円
  • 会社+本人の合計では、報酬月30万円で年約103.5万円
  • ひとり社長にとっては会社負担も自分のお金。報酬は合計で見て設計する

会社負担の早見表 — 報酬月10万〜70万円

役員報酬別の社会保険料の会社負担と合計(弊所試算・金額はすべて1年あたり)
報酬の月額本人負担(年額)会社負担(年額)会社+本人の合計(年額)
10万円17.0万円17.5万円34.5万円
20万円34.1万円34.9万円69.0万円
30万円51.1万円52.4万円103.5万円
40万円68.1万円69.8万円138.0万円
50万円85.1万円87.3万円172.4万円
60万円102.2万円104.8万円206.9万円
70万円113.7万円116.5万円230.2万円

給与明細で目にする「本人負担」は、実際にかかっている社会保険料の半分だけです。会社側でも同じ規模の支払いが毎月発生しています。

なぜ会社負担のほうが少し多いのか

健康保険・厚生年金の保険料は労使折半ですが、子ども・子育て拠出金(0.36%)だけは会社のみが負担します。

このため、どの報酬水準でも会社負担が本人負担をわずかに上回ります。

ひとり社長は「合計」で見る

会社のお金も社長のお金も、実態としてはひとつの財布です。報酬月30万円の場合、本人負担の約51.1万円だけを見ていると、実際の負担(約103.5万円)を半分に見誤ります。

役員報酬を決めるときは、手取りと並べて会社+本人の合計負担を必ず確認してください。

役員報酬シミュレーションの画面。月額を変えたときの会社+社長の年間負担を並べて比較できる
役員報酬シミュレーションの画面。月額を変えたときの会社+社長の年間負担を並べて比較できる

まとめ — 会社負担まで見て報酬を設計する

社会保険料の実際の重さは、本人負担の2倍強です。この構造を知っているかどうかで、役員報酬の適正水準の見え方が変わります。

弊所では、報酬月額ごとの会社+本人の合計負担と手取りを並べた試算をお出しし、あなたの会社に合う水準を一緒に検討します。

※本記事の金額は、社長おひとり・40歳未満(介護保険なし)・東京都の令和8年度料率での概算です。40〜64歳は介護保険1.62%が加わります。