ささき税理士公認会計士事務所 個人事業主・マイクロ法人専門 | オンライン対応
無料相談
おすすめ料金も記事も試算の結果も、普段お使いの AI (ChatGPT など) にそのまま相談できます料金について AI に相談シミュレーション結果を AI に相談

法人に利益を残す vs 報酬で取り切る — 退職金という出口まで考えた設計

更新: コラム

法人の利益は「役員報酬で個人に移す」か「法人に残す」かの二択です。この記事では、どちらが得かを実際の試算で示し、最後に効いてくる「出口」の話まで整理します。

この記事の要点

  • 報酬で取り切ると、社会保険料と所得税の累進で今の負担が最大になる
  • 弊所試算では、利益1,300万円を報酬月100万円で取り切ると、月60万円の場合より年約102万円重い
  • 法人に残した利益は、退職金で受け取ると出口の税負担が大きく下がる

実際に比べてみると

売上2,000万円・経費700万円(利益1,300万円)の会社を例に取ります。

役員報酬を月60万円にする場合と月100万円にする場合を、並べて比べてみましょう。

※この表の試算年度: 所得税は令和8年分、保険料は令和8年度の計算前提(個人の住民税のうち給与・事業所得分は翌年度の見込み額)。

利益1,300万円の会社での報酬設計の比較(弊所試算・金額はすべて1年あたり)
報酬 月60万円(残す)報酬 月100万円(取り切る)
社会保険料(会社+本人)約218.6万円約285.9万円
法人税等約108.5万円約7万円(均等割のみ)
社長の所得税+住民税約69.4万円約205.5万円
年間の総負担約396.6万円約498.5万円

月100万円では報酬と会社負担の保険料で利益を使い切り、法人はわずかに赤字になります(それでも均等割7万円はかかります)。

差は年約102万円。取り切るほど、社会保険料と所得税の累進が重くのしかかります。

役員報酬シミュレーションの画面。月額を変えたときの会社+社長の年間負担を並べて比較
役員報酬シミュレーションの画面。月額を変えたときの会社+社長の年間負担を並べて比較

では残せば勝ちなのか — 「出口」の問題

法人に残した利益にかかる法人税等は、弊所試算の実効税率でおおむね21〜34%の範囲に収まります。

出口の本命は退職金

退職金には、ほかの受け取り方にない2つの優遇があります。

  1. 退職所得控除 — 勤続年数×40万円(20年を超える部分は年70万円)までが課税対象から外れる
  2. 2分の1課税 — 控除後の残りも、原則その半分にしか課税されない

さらに、支払う退職金は原則として法人側でも経費(損金)になります。

注意点 — 出口設計にも限度がある

そして退職金は最後に1回きり。毎年の報酬設計と出口の設計は、長期の計画として一体で考えます。

まとめ — 「今の税率」と「出口の税率」の合計で決める

報酬で取るか法人に残すかは、今年の負担だけでなく、出口まで含めた合計で比べて初めて答えが出ます。御社なら、どちらに傾くでしょうか。

弊所では、毎年の報酬設計から退職金の出口までを一体で試算し、長期の手取りが最大になる形をご提案します。

※本記事の金額は、40〜64歳(介護保険該当)・東京都の令和8年度料率・社長おひとりの前提での概算です。※退職金の税制は2026年8月時点の法令に基づきます。

この記事の内容は、あなたの数字でその場で試算できます。

役員報酬の変更シミュレーションで実際にあなたの数字で試す
AI 相談ツール 外部の AI サービスに接続します

この記事の内容、私の場合は? — 普段お使いの AI に相談

押すと、この記事の要点が質問文になって、選んだ AI に渡ります。

Gemini など、ほかの AI に貼り付けて使えます

AI によってはそのまま回答が始まります。回答は各 AI サービスによるもので、当事務所の見解ではありません。

※免責事項: 本コラムは一般的な情報のご提供を目的とするもので、個別の事案に対する税務上の助言ではありません。内容は執筆時点の法令等にもとづいており、その後の改正などにより現在の取り扱いと異なることがあります。正確な記載に努めていますが内容を保証するものではなく、本コラムの情報にもとづいて行われたご判断について、当事務所は責任を負いかねます。実際の手続きやご判断にあたっては、税理士等の専門家にご相談ください。

つづけて読む

お知らせ・コラムの一覧へ戻る

法人化したら、役員報酬を変えたら、
手取りはいくら変わるのか。

無料相談の中で、売上と利益を伺いながら概算の試算をその場でお出しできます。数字を見てから、ゆっくりご検討ください。

無料相談で試算してみる

普段お使いの AI に相談

1. 相談したいことを選ぶ

2. 相談する AI を選ぶ

用意した質問文がそのまま渡ります。回答は各 AI サービスによるもので、当事務所の見解ではありません。