役員報酬シミュレーション(無料)の使い方 — 月額を入れるだけで手取り・社会保険料・会社負担が分かる、3つの手順と結果の読み方
「役員報酬を月50万円にしたら、手取りはいくらになるのか」— 弊所のサイトには、この問いにその場で答える手取りシミュレーションがあります。登録もダウンロードも要りません。この記事では、入れる数字・出てくる結果・読むときの注意を、月50万円の例で順に説明します。
この記事の要点
- 入力は「出し方」「金額」「年齢」の3つ。額面から手取りを出す形と、目標の手取りから必要な月額を逆算する形を選べる
- 月50万円の例では、手取りは月約39.1万円。会社が別に負担する社会保険料は年約87.3万円
- 給与所得控除で給与所得を求め、その後に社会保険料控除・基礎控除を反映する。配偶者控除や年1回の賞与(事前確定届出給与)は別の物差しになる
本記事の金額は、社長おひとり・35歳(介護保険なし)・給与所得控除・社会保険料控除・基礎控除のみ・協会けんぽ東京の令和8年度料率・令和8年分の税制での概算です。住民税は市区町村が前年の所得から決める税額を先回りして示した見込み額です。額面の例は月50万円、逆算の例は目標の手取り月30万円です。逆算も35歳(介護保険なし)・令和8年度料率・令和8年分税制で、1,000円刻みの検索です。
このシミュレーションで分かること — 額面と手取りと会社負担を一度に
役員報酬の額面から引かれるのは、本人負担の社会保険料(健康保険・厚生年金)と所得税・住民税の3つです。シミュレーションは、月額を入れるとこれらを令和8年度の料率と令和8年分の税制で計算し、年間と月平均の手取りを出します。月平均は年額を12で割った値で、源泉徴収や住民税の納付方法によって実際の毎月の振込額とは異なります。
同時に、会社側が別に負担する社会保険料と、会社が用意する総額(額面+会社負担)も参考として出します。社長の手取りと会社の資金繰りを、同じ画面で見比べられる作りです。
| 入れるもの | 出てくるもの |
|---|---|
| 出し方(月額から手取り / 手取りから逆算) | どちらの向きで計算するか |
| 役員報酬の月額(万円)、または目標の手取り(月・万円) | 年間の手取り・月平均の手取り(逆算なら必要な月額) |
| 年齢(18〜74歳) | 介護保険料(40〜64歳)・厚生年金(69歳まで)の有無 |
使い方 — 3つの手順
シミュレーションの3ステップ
数字を入れる
出し方を選び、月額または目標の手取りを書き換えます。年齢は「くわしく設定する」で変更できます。入力した条件で結果が自動更新されるため、「試算する」ボタンを押す操作はありません
結果を読む
結論の文と合計を見て、必要なら内訳を開いて1行ずつ確かめます
次の一歩
増額・減額を決める前に、あなたの数字で無料相談。AIにそのまま相談する入口もあります
金額を変えて何度でも試せますので、月40万円・50万円・60万円のように並べて比べてみましょう。
結果の読み方 — 月50万円を入れると、こう出ます
35歳・月50万円で試算すると、年間の内訳は次のとおりです。
※この表の試算年度: 所得税は令和8年分、保険料は令和8年度の計算前提(個人の住民税のうち給与・事業所得分は翌年度の見込み額)。
| 項目 | 金額(年額) |
|---|---|
| 額面(年額) | 6,000,000円 |
| 社会保険料の本人負担 | 851,400円 |
| 所得税(復興特別所得税を含む) | 152,400円 |
| 住民税(市区町村が決める税額の見込み) | 310,200円 |
| 天引きの合計 | 1,314,000円 |
| 手取り(年額) | 4,686,000円 |
※社長おひとり・35歳・協会けんぽ東京、令和8年度料率・令和8年分税制。給与所得控除・社会保険料控除・基礎控除を反映し、住民税はその所得に対応する翌年度の見込み額です。金額は年額です。
月あたりに直すと、手取りは約39.1万円です。画面には「毎月の手取りと会社側の負担」もあわせて出て、会社負担の社会保険料は月約7.3万円、会社が用意する総額は月約57.3万円と読めます。
同業のコラムの試算とは、年齢や料率の年度、控除の前提の違いで数万円の差が出ます。表の住民税は、同じ報酬が続いた場合に市区町村が決める税額を先回りして示した見込み額です。
逆算 — 手取り月30万円が欲しいなら、月額はいくら必要か
「出し方」で「手取りから月額を逆算する」を選び、目標の手取りを入れると、その手取りに届く最小の月額を探して出します。
※この表の試算年度: 所得税は令和8年分、保険料は令和8年度の計算前提(個人の住民税のうち給与・事業所得分は翌年度の見込み額)。
| 項目 | 金額(月額) |
|---|---|
| 必要な役員報酬(月額) | 379,000円 |
| そのときの手取り(月額) | 約30.1万円 |
| 社会保険料の本人負担(月額) | 約5.4万円 |
| 社会保険料の会社負担(月額) | 約5.5万円 |
※社長おひとり・35歳・協会けんぽ東京、令和8年度料率・令和8年分税制。給与所得控除・社会保険料控除・基礎控除を反映し、住民税はその所得に対応する翌年度の見込み額です。月額は年額を12で割った平均で実際の振込額とは異なる場合があります。
手取り30万円のために額面は約37.9万円、会社負担を足すと会社が用意するのは月約43.4万円です。生活費から逆算して報酬を決めたい方は、こちらの向きが便利です。
この試算に入っていないもの — 3つの注意
まとめ — 手取りと会社負担を並べてから決める
役員報酬は、手取りだけ・会社負担だけで決めると後で苦しくなります。このシミュレーションは両方を同じ画面に並べるための道具です。まずはご自身の数字で、増やした分がどれだけ手元に残るかを見てみてください。
月額ごとの手取りをまとめて見たい方には、月額10万〜100万円の手取り早見表と、保険料が変わる標準報酬月額の早見表もあります。具体的な金額を決める段階では、法人の利益と生活費のバランスもあわせて、お気軽にご相談ください。
※本記事の金額は、社長おひとり・35歳(介護保険なし)・給与所得は給与所得控除後に計算し、所得控除は社会保険料控除・基礎控除のみ・協会けんぽ東京の令和8年度料率・令和8年分の税制での概算です。住民税は市区町村が前年の所得から決める税額を先回りして示した見込み額です。額面の例は月50万円、逆算の例は目標の手取り月30万円です。逆算も35歳(介護保険なし)・令和8年度料率・令和8年分税制で、1,000円刻みの検索です。
この記事の内容は、あなたの数字でその場で試算できます。
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